アタマとカラダをつなげてくれるもの
なかなか頭と体がつながらない。これがうまくつながれば、集中モードに入れたと言う。
「体調次第で良くも悪くも変わりました。だから、わかったんです、その頭と体をつなげるときに大事になるのが、“食べ物”だと」
もっと言えば「栄養管理です」と、Nさんは言い切った。
受験期当時、Nさんはストレスとプレッシャーから深刻な食欲不振に悩まされた。
「正直、普通のごはんを見るだけで、気持ちが悪くなる日もありました」
それでも、何か食べなきゃ仕方ない。固形物はのどを通らない。だからコンビニで見つけた、吸い込めるゼリーを飲んでみたという。
「ゼリーだったら食べられるかな、と。受験直前なんて超寒い時期なんで、体もモーレツに冷えてくるんです。指先まで紫色になっちゃって。そんなときも、ゼリー飲料を飲んでいました。すると、じんわりしたんです。『ああ、これ体にイイんだ』と思いました」
ゼリー飲料が脳の栄養源に
体が冷えてきたら「inゼリー エネルギー」。勉強に集中したいときはラムネ味の「inゼリー エネルギーブドウ糖」。昼食の代わりに「サンドイッチ+ゼリー飲料」、「おにぎり+ゼリー飲料」という組み合わせ。これらが、次第に彼の“戦闘食”になっていったという。
「自分の脳をちゃんと動かすための、必須の燃料でした。『栄養くらいは食事で摂れ』と親に言われましたが、ゼリーのブドウ糖が脳の栄養源になったんです」
そもそもヒトの脳は体重の2%ほどにすぎない。しかし、にもかかわらず、体全体のエネルギー消費量の約20%を使うと言われる。エネルギーの主な供給源がブドウ糖であることを考えると、長時間の勉強に見合った補給がなければ、脳のパフォーマンスは徐々に低下していくしかない。逆に、脳にスイッチが入ると、眠気やダルさからも解放されていく。
「そのスイッチが、ぼくにはゼリー飲料だったんです。脳のエネルギー補給が、集中モードのスイッチになった」
受験勉強の終盤ともなれば、参考書や問題集だけでなく、どこか気持ちを切り替える習慣や、“お守り”的な行動が効果をもたらすことはよくある。
Nさんの場合は、その“お守り”を“集中力のための栄養源”にしたのだろう。だが、それは単なるゲン担ぎなどではなかった。自分を最大限に発揮するための戦略、体内の血糖値を安定させるという実用的な戦法だったのだ。


