ゲームを取り上げても良いことはない
子どもが昼夜逆転するほどゲームをしていたら、心配になるのは当然です。以前は一緒にごはんを食べて楽しく会話もできていたのに……。そんな日々を思い出すと、「前みたいに戻ってほしい」「このままだと友だちがいなくなるのでは」「ゲームをやめれば学校に行くのかも」と、焦りや不安が募るものです。その気持ちが、ゲームを取り上げる行動につながってしまうこともあります。
私たち支援者も、つい子どもの立場に立ち過ぎてしまうのですが、ゲームを取り上げざるを得なかった保護者の思いや願いにも、しっかりと目を向ける必要があります。
実際、多くの親御さんは「取り上げても良いことはない」とわかっているのです。それでも、そうせざるを得なかった背景には、「このままでは将来が心配」「もっとコミュニケーションを取りたい」という切実な願いがあるのです。
犯人探しや禁止ではなく話し合いが必要
このタイトルを見て、「ゲームを取り上げてしまった……」と自分を責める方もいるかもしれません。しかし、その行動の裏には、声かけやルールづくりを工夫し、できる限りの方法を試してきた上での苦渋の選択があったのではないでしょうか。
大切なのは、「取り上げるべきか否か」という二択ではなく、なぜその行動に至ったのか、なぜ子どもはゲームを続けているのかを一緒に整理することです。ゲーム中に暴言を吐く姿を見れば心配になるのも当然で、それは子どもが悪いわけでも、大人が悪いわけでも、ゲームそのものが悪いわけでもありません。
まずは、「なぜ子どもはゲームをしているのか」「なぜ自分は制限したくなるのか」を理解し合うことが、ゲームとのかかわりを見直すための第一歩です。そのためには、犯人探しや一方的な禁止をするのではなく、お互いの願いや心配を率直に伝え合い、「また次もゲームについて話せる関係性」を保つことが大切なのです。


