親の気を引くための行動が「悪さ」に見えてしまう

ほんのときどき親の注意が途切れるだけなら、必ずしも弊害をもたらすわけではなく、むしろ子どものレジリエンスの発達につながることもあります。しかしくり返し、持続して気が逸れるのはまたべつの問題です。スマートフォンの使用は中毒に似た症状を引き起こします。

注意散漫になった大人たちは、電話を使っているときに邪魔をされると苛立ち、子どもの感情のサインを見逃すだけでなく、完全に誤解することもあります。うわの空の親は注意深い親よりも簡単に動揺し、子どもが注意を引こうとしているだけなのに悪さをしていると思いこみます。

人と人とのつながりは、デジタルを中心に動く社会のなかでも深めることはできますが、養育者や教師には特有の責任があります。テクノロジーの浸透を受けいれつつ人間関係を築くには、技術によるメリットを活用することと、子どもの全体的な発達を守ることのあいだで注意深くバランスをとることが必要です。

「本物の人間関係」は愛に支えられている

親や養育者はジャンクテックの使用について、社会的、情緒的、身体的成長に欠かせない実世界での体験を補うだけにとどめるように、子どもたちにも、自分たち大人にも――とりわけわたしたち大人自身に――目を配らなければなりません。顔を合わせてのやりとりや、外遊びや、実体験型の活動はこのうえなく重要なのです。

オンラインでの経験を危険のないように保護することもとても大事です。そこには安全なデジタル環境と、早いうちからデジタルやAIに関するリテラシーを高めることが含まれます。テクノロジーが人生初期の絆に強力な影響を与えるなかにあっても、正確な情報にもとづいた、倫理的でバランスのとれたアプローチによって、温かい、本物の人間関係が守られるのです。

子供を抱く家族
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幼いころの人間関係は人生を変える愛の力によって支えられています。愛はただの感情ではありません。愛は大きな自然の力であり、わたしたちはそのほんの一端を理解しはじめたばかりなのです。