子どもの主体性を伸ばすために必要なこと
我が家の次女は昔から好奇心が旺盛で、自然科学や社会科学、人体のしくみなど幅広いことに興味を持っていました。そのため進路を決めるにも時間がかかり、高校3年生になってもなかなか方向性が定まりませんでした。親としてはその過程で焦りを感じることもありましたが、それでも、彼女が自分で決めることを尊重し、その決定を待ちました。
高3の6月、彼女はようやく進路を決めました。その選択は、高い目標を掲げての挑戦でした。正直に言えば、そのときは「それはかなり難しいのでは……」と心によぎりましたが、「やってごらん。応援しているから」とだけ伝えました。
その後、彼女は自分で受験校を選び、必要な費用やスケジュール、入学後の準備までを自分で調べ上げ、無事合格することができました。
彼女の挑戦を否定せず見守ったことで、自分の力で道を切り拓く姿を見届けることができたのです。あのとき、私が否定的な言葉を口にしてしまっていたら、いまの彼女はなかったかもしれません。親としては、先行きが見えず不安もありましたが、結果として彼女が自分で選び取った道をしっかりと歩んでいることに、改めて子どもの底力を感じています。
主体性がある子は幸せになる
神戸大学社会システムイノベーションセンターの西村和雄特命教授と、同志社大学経済学研究科の八木匡教授による調査でも、「幸福度に大きな影響を与えるのは自己決定である」ことが明らかになっています。
この調査では、20歳以上70歳未満の男女約93万人を対象に、「中学から高校への進学」「高校から大学への進学」「初めての就職」について、それぞれ自分の意思で決めたかどうかを尋ねました。その中から信頼性の高い約2万件のデータを分析したところ、「進路を主体的に決定した人ほど、幸福度が高い」という結果が得られたそうです。


