「出題内容」を具体的に教えてくれる

その意味で、学校説明会で得られる情報は信頼に足る「一次情報」です。実際に足を運ぶと、結構具体的に、しかも有益な情報が手に入ります。例えば以下のようなものです。

【図表】「学校説明会」で得られる“情報”
筆者作成

「時事問題は1~2問出ます」
→問題数が多い場合は、1点から最大でも4点くらいでしょうから、合否に影響がない可能性があります。その程度の点数のために、大きな労力をかける必要はないと判断できます。それよりは、まだ苦手な単元の復習をしたほうが合計点数は上がります。


「今年は国語の制限時間を5分伸ばす代わりに、記述問題を増やします。その分、選択問題を減らします」
→「選択問題が苦手で、記述が得意」という子のケースの場合はメリットになります。合格ラインぎりぎりの子でも、受験を決意できるようになります。
「理科の出題範囲は、化学分野では“水溶液の性質”、物理分野では“力学”。これがどこかの入試回で出ます」(入試が3回ある学校)
→1回目の入試でその単元が出ていなければ、水溶液の性質と力学をピンポイントで学習して本番に臨めます。

“生きた情報に触れた受験生”は目の色を変える

また、「記述は加点方式なのでたくさん書いてほしい」「解答欄の8割以上を書かないと0点にする」「漢字の止めはねは厳しくはないが、画数が違っていたらだめ」というような採点基準も教えてくれることがあります。

これはお子さんに正確に伝えて、改善していく必要があります。実際の本番の入試では、同じような偏差値帯の子どもが争うので、数点差で合否が決まります。「まあいいか」とやり過ごしていた生徒も目の色を変えて、勉強に勤しむようになります。自分が志望している学校からの「一次情報」の力は絶大です。

さらに、学校によっては、前年度の現物の入試問題を配布しているケースがあります。出版社が出している冊子だと知り得ない情報が手に入るので貴重です。例えば、「理科・社会はカラー印刷だから、資料の問題が多いんだな」「計算スペース(余白)が少ないので、どこを使ってやるかは事前に準備が必要だ」などがわかるのです。これらも説明会に行かなければ知りえない、生きた情報です。

11月以降の学校説明会は、小6受験生を対象としたものが多く設定されています。この時期に説明会に参加してくれる方は、入学意思も強い方も多いので、学校側としてもぜひ来てほしいという気持ちから、受験のアドバイスもより具体的になります。残りの学習をしっかり行なって諦めずに受験してほしいというエールと受け止めると良いでしょう。