本番と同じように“入試体験”ができる学校もある

また、学校によっては「入試体験会」を設けているところもあります。

名称は学校によってまちまちですが、これも12月~1月の土日に設定されることがほとんどです。入試本番と同じ時間帯・教室で、リアルなシミュレーションをしてくれるのです。日程が塾の授業や模試と重なることも多いのですが、私は最優先で行くことをお勧めしています。特に、志望順位が高い学校では、場に慣れておくことのメリットは甚大です。

実際に教え子から聞いた声をピックアップします。

「教室に時計がなかったので、当日は腕時計を2個持っていった」
「思ったより暖房が効いていて暑かったので、入試当日は脱ぎ着しやすい服を選んだ」
「事前にトイレの場所が確認できたので、入試本番の休み時間は安心できた」
「中学生が使う机で、思ったより背の低い私にはびっくりだった。どうしようもないけど、事前に覚悟ができた」
「入試の監督の先生も当日と同じようにやってくれたので、緊張感を味わえた。当日は少しリラックスできたかも」
「朝、思ったよりも電車が混んでいたので、当日は早めに家を出た」

いかがでしょうか。実際の試験本番に役立つ情報が得られると感じたのではないでしょうか。どれも実際に学校に行かないと得られない情報ばかりです。

勉強しながら笑顔がこぼれる母と娘
写真=iStock.com/miya227
※写真はイメージです

冬直前は「子供が前向きになれるイベント」が重要

中学入試は、メンタルの勝負とも言われます。冬直前の今からは、学力をつけることと同じくらい、子どもが前向きになれるイベントの活用もポイントになってきます。模試ばかり受けることが、中学受験生としての正解ではありません。とはいえ、お子さんの学力があがらないと親御さんも不安や焦りがどんどん増していくと思います。ただ、その気持ちは子どもに確実に伝染して行きます。

「学校説明会」「入試体験会」は、そんな気持ちをリセットして、目標を再確認することができる貴重な機会にもなりえます。ぜひ週末の予定が模試ばかりになっていると気付いた方は、一度立ち止まって、志望校の説明会のスケジュールを確認してみてはいかがでしょうか。

説明会に足を運び、その帰り道に「ここが通学路になるんだな。なってほしいな。もうひと頑張りするか!」と明るい気持ちが持てれば完璧です。皆さんの奮闘を応援しています。