不登校は親の育て方のせいではない
子どもが不登校になると、親は「育て方がわるかったのでは」と思いがちです。とくに母親は周囲から「甘やかしたから」「仕事で家にいなかったから」などと言われて落ち込むことも多いものです。
愛情不足だから不登校になるわけではない
不登校になりやすい家族構成というものはあるのでしょうか。「過干渉の母親」と「無関心の父親」というくみ合わせが、不登校の子どもの家庭の典型だという人もいます。けれども、これは日本の家庭の典型であり、不登校の子の家庭の特徴とはいえません。
また、「愛情不足」が原因という人もいますが、不登校は愛情不足とも関係ありません。同じような家族構成でも、不登校になる子とならない子がおり、不登校の原因はとても複雑です。
原因探しをするよりも、子どものいまの姿と向き合うことのほうが大切です。たとえ家庭に問題があったとしても、これから家族で協力して変えていけばよいのです。むしろ、不登校を家族が進化できるチャンスと思って前向きにとり組んでいきましょう。
不登校の子の兄弟姉妹も不安を感じている
兄弟姉妹がいるとき、子どものひとりが不登校になると、親の注意がその子に集中し、家族のパワーバランスが崩れがちになります。
兄弟姉妹は家族の異変を不安に感じ、親と話をして安心したいのです。ところが、親は不登校の子にかかりきりで落ち着いて話をする時間がとれないことになりがちです。ほかの子どもは、不登校の子に母親が縛られ悩んでいるのを見て、自分の気持ちを抑え込み、母親を苦しめまいとします。ひとりの子どもの不登校のために、家族が疲弊しきってしまうことはよくあります。家庭の崩壊に至らないように、親はできるだけ「いつも通り」の暮らしを心がけてください。
親が普段通りに振る舞うには、心の余裕が必要です。不登校の子が母親に過度に依存しないように、父親が当事者意識をもち家事や育児の役割を分担しましょう。ときには母親がひとりの時間をつくり、リフレッシュできるように協力してください。


