育休取得促進がビジネス面での男女平等につながった

その結果、これまで出産や子育てにともない女性が受けてきたキャリアへの悪影響が減ってきた。それに、父親も母親と同じくらい育休を取得するようになったことで、企業側が社員を雇うときに、女性は育休を取るだろうから避けたい、というようなことが減った。また、業種や職種により違いはあるものの、全体としてみるとかつては男性が多かった職場にも女性の社員が増えてきた。

佐藤吉宗『子育ても仕事もうまくいく 無理しすぎないスウェーデン人』(日経BP)
佐藤吉宗『子育ても仕事もうまくいく 無理しすぎないスウェーデン人』(日経BP)

また、同じ業種でも、女性従業員や女性管理職の割合が多い職場ほど、男性の育休取得が盛んだという研究結果がある。おそらく、女性が多い職場では、そもそも育休を取る女性が多いから男性従業員も取りやすいことや、従業員が育休を取る際にその人の担当業務をどのように他の社員や代替要員がこなすかなどの職場での対応の仕方が確立していること、女性の管理職は男性社員の育休取得により理解を示すことなどの要因が考えられる。

ということは、男女平等が進み、職場に女性社員や女性管理職が増えることで、同じ職場で働く男性社員がより育休を取りやすくなっているとも考えられる。