無邪気な長女の「おしゃべり」で8年目にして日本語解禁
たつやさんは5歳でインターナショナルスクールに入学し、家でも学校でも英語漬けの毎日に。その頃生まれた星名さんにも同様に0歳から英語で子育てをした。しかし、星名さんは保育園に入って先生や友達と日本語で会話する時間が長くなると、そのモードのまま、家でもたつやさんに日本語で話しかけるようになっていった。星名さんはお話が大好きで、家に日本語が溢れるようになっていったのだとか。それに呼応するようにまずはたつやさんが、そして和久さんが、最後にはまゆみさんも星名さんの無邪気なおしゃべりに負けて、皆が日本語で話すように。ゆえに家庭内の完全英語教育は8年目で終わった。
「英語でしか話しちゃダメ!と子供に言ったことはなかったので、星名に日本語で話しかけられたたつやは日本語で返すようになり……その流れのまま家族の会話が日本語へと傾いていってしまいましたが(笑)、英語の基礎教育をするには十分な年月だったと思っています。その時点で、例えばLとRの違いなど、日本音にはない音の聞き取り能力や発音を、たつやと星名はすでに習得していたので。星名もインターに入学するタイミングで、外で英語に触れる機会が一気に増えるので、家ではもういいか、となったんです。私も夫も日本人ですから、家では日本語で会話するほうがやっぱり楽なんですよ(笑)」
※本稿は、『プレジデントFamily2025夏号』の一部を再編集したものです。

