※本稿は、池田千恵『朝15分からできる! 週末アウトプット』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。
アウトプットの練習として先生をやってみる
アウトプットにチャレンジしたいと思ったら、中途半端で自信がない状態でかまわないので、友人や知り合いなど小さい単位の集まりで発表してみましょう。
とはいえ、発表なんて人生で滅多にしたことがないという方が大半かもしれません。そんな方におすすめなのが、私が主宰するコミュニティ「朝キャリ」で行なっている「先生ごっこ(アウトプット)の会」です。
これは、「朝キャリ」のメンバーが先生となり、人よりちょっと知っていることを実際に教えてみて、自分の好きなことや得意なことを小さく試す場です。先生になるつもりがない人でも、アウトプットの練習として先生をやってみるのは有効です。いつか役に立つかもしれないと思って学ぶのと、「この学びを誰かに伝えよう」と思って学ぶのでは結果に雲泥の差が出ます。
いままでに、次のような講座が開かれました(一例)。
・接客のプロが教える初対面の人と上手にコミュニケーションを取るコツ
・子どもにお金のことをわかりやすく解説できるようになる新聞の読み方講座
・一歩踏み出したいけど踏み出せない方のための転職活動のヒント
新しいチャレンジが怖いのは、「そんなの無理だよ」「難しいに決まっている」といった、自分のことを大して知らない人の無遠慮なアドバイスに影響されるからです。また、ホンネを語ると「意識高い」と思われるという不安から、声に出せない場合もあるでしょう。「先生ごっこ」ならあくまでも「ごっこ」なので、誰にも文句は言わせません。のびのびとチャレンジできます。
また、先生ごっこを始めることで、「告知→集客→実行」をシミュレーションでき、実施したあとの反省点を今後に活かせます。
講座のテーマと募集告知で大切なこと
実際にどのようにするかというと、「ごっこ」とはいえ、いきなりアウトプットするのはハードルが高いです。次のモジュールに分けて「先生ごっこ」の準備をしていきましょう。
モジュール②募集告知文のテンプレートを埋める(1時間)
モジュール③40分話せる構成を考える(半日)
モジュール④録画してリハーサルをしてみる(1時間)
モジュール①テーマを考える
アウトプットすることが目的なので、テーマは何でもいいのです。とはいえ、予備知識や経験が全くないことを40分も話せないので、過去を振り返り、次のようなことを思い出してみましょう。
・3年以上続けられていること
・「○○しか能がない」と思っていること
・「こうだったらいいのに!」「私だったらうまくできるのに!」と、もどかしいこと
3年以上続けていることがなかなか思い浮かばなければ1年でもいいです。ほかの人を見てもどかしい!」と思い、ついやっちゃうようなことや、「ちょっとひと言言いたい」ということを思い出してみてください。
モジュール②募集告知文のテンプレートを埋める
「先生ごっこの会」に立候補するためには、募集告知文として5つの項目を書いてもらう必要があります。実はこの5つさえ埋められれば、自分の考えがまとまるようになっています。自分が教えられる実力をつけてから……と思うとハードルが高くなり、始めるのに時間がかかるので、中身ができていないうちから、いきなり募集告知文を作ってみることがポイントです。
②こんなことで悩んでいる人が、こう変化する講座です
③受講後、こんな未来が待っています
④こんな内容を話します(箇条書きで3つくらい)
⑤プロフィール(200文字以内)
この5項目を「自分だったらどんな先生ごっこができるかな?」という視点で埋めていきましょう。ここで気をつけたいのが、伝える順番(募集告知をする順番)と考える順番は違うということです。伝わりやすいのは前述の順番ですが、いきなりタイトルを書こうとしても全然思い浮かばず、止まってしまいます。そこで、②→③→④→①→⑤と、タイトルを考える順番を変えるだけで、かなり書きやすくなります。