3歳から科学的思考を育てるカリキュラム
KISTが教育の目標として語る「スキル」は、学習習慣や質問力なども含まれていて、一般的な「学力」の概念よりも幅広いのが特徴です。ほかに身につけるべきスキルには、どのようなものがあるのでしょうか。
カリキュラム見直しを行っている副アソシエイト学校長で日本語科カリキュラムコーディネーターの小牧圭氏は次のように解説します。
「大切なスキルとしては科学的思考や批判的思考、発想力があります。こうした力は生まれつきの才能ではなく、教育を通して身に付けさせることができます。発想力も、さまざまな経験が土台となって生まれるものです」
近年、幼少期よりこうしたスキルを育てるため、3~12歳を対象とした「3歳から5年生までのIBのプライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)」のカリキュラム見直しを行ってきました。
「3歳から科学的思考を身につけられるように授業を組んでいます。ここで重要なのは子どもに『考えさせること』です。たとえば、鏡に懐中電灯を当てたらどうなるか。まず、どうなると思うか予想させ、仮説を立てさせます。そして実験を行い、仮説が合っていたかどうか検証させます。3歳の子たちはまだ文章が書けないので、予想は絵で描かせています」(小牧副アソシエイト学校長)
体験で学んだことは忘れない
こうすることで幼少期より、科学的思考を身につけさせることができると言います。
「私は大学の栄養科で学んだのですが、学生時代に白衣を着て行ったばい菌の実験を、当校では3歳児でやっています。手を洗わないで触った食パン、きれいに洗ってから触った食パン、触っていない食パンを子供たちが全部自分たちで用意して、カビの発生を比べていくんです。知識の詰め込みをするつもりはありません。でもこういうことを積み重ねていくと、みんな経験で覚えます。その方が絶対忘れません」(小牧理事長)


