賢い子を育てる教師の「質問力」
KISTでは子供たちの思考を促すための、教師の側の「質問力」にも注目しています。
「考える力を身につけさせることができる先生とそうでない先生の違いを分析したときに、生徒に対する問いかけが違うことに気づきました。考える力を身につけさせる先生は、単に知識を確認するのではなく、子供がきちんと考えないと答えられないような質問ができます」(小牧副アソシエイト学校長)
具体的には「Why(なぜ)」や「How(どのように)」という質問です。
「国語の授業でも物語を読んで、作者の伝えたいことは何か(What)という授業はよくやるのですが、たとえば、作者はテーマをどのように(How)表現しているのか考えさせたり、なぜ(Why)このようなシーンを描いたのかディスカッションさせると、子どもの思考がすごく深まります」(小牧副アソシエイト学校長)
KISTでは教師が互いの授業を見学したり、ワークショップを行って指導力を高めているといいます。
知識を詰め込むと考えなくなる
生徒のスキルを伸ばすために、実験やディスカッションを増やすなど、より「考える力」を伸ばす授業(コラム「KISTの『考える力』を伸ばす授業例」参照)に変更していっているKIST。しかし、保護者の中にはこうした変更に不安を感じる人もいるのだそうです。
「小学校の親御さんの中には『今の卒業生たちが最終試験であれだけ高い得点を上げたのだから、先輩たちは小さい頃からたくさん知識を身につけていたに違いない。でもうちの子はそんな“知識を得られるような”授業は受けていない』と不安になってしまうケースがあるんです。そして、塾などに通わせて、知識を詰め込んでしまう。そうすると子供は考えるのをやめてしまう。かえって興味をなくしてしまうんです」(小牧理事長)


