③レッドライト治療
レッドライト治療のメリットは、波長650nmの赤色光を1日2回(1回につき3分)、週に5日間、眼に照射するだけで、痛みなどを伴わず手軽に治療できることです。80〜90%という非常に高い近視抑制率が期待でき、強度近視ほど効果が大きい点も特徴です。一度機器を購入すれば、標準で5年間は使用でき、きょうだいがいる場合は装置を共用できるのも利点です。
デメリットは、国内で効果・安全性を検証する臨床試験中とはいえ、未承認の医療機器であること。長期的な安全性には、さらなる研究成果が待たれます。治療を受ける場合、全国約160のクリニックに限られています。
また、初年度に機器の購入や検査費などで約16万円、機器利用料(サブスクリプション代金)で年間8万〜10万円程度かかります。照射後、一時的に残像が残る場合があり、光に過敏性のあるお子さんは治療の対象外です。治療中は網膜の状態を定期的にチェックする必要があります。
④多焦点ソフトコンタクトレンズ
「日中用ソフトコンタクトレンズと同じように使うだけで、近視進行抑制効果が得られる」のが、多焦点ソフトコンタクトレンズのメリット。
レンズ中央がクリアゾーンで遠方にピントが合い、同心円状に網膜より手前にピントが合うようなレンズを配置することによって眼軸長の伸びを抑制します。1日使い捨てで衛生的、装用感は通常ソフトレンズと同等です。乱視や強度近視にも幅広く適応し、装用開始から3年間で近視進行を59%抑制することが示されています。今夏に薬事承認されましたので、年明けを目安に小児用として多焦点ソフトコンタクトレンズが正式に販売される見込みです。
デメリットとしては、日中に装用するため、眼にゴミが入った時などに、自分で取り外すといった自己管理が可能な小学校高学年以上のお子さんでないと使用が難しいこと、通常のソフトコンタクトレンズのほぼ2倍の価格とやや割高であることです。でも、すでに日中にソフトコンタクトレンズをつけているお子さんの場合、簡単に始めることができるでしょう。


