テレビ番組の「今月の歌」という企画だった
佐野さんというのは、日本教育テレビ(現在のテレビ朝日)の佐野和彦プロデューサー。のちに「徹子の部屋」のチーフプロデューサーになる人物だ。やなせは、人材が足りない開局直後のテレビ各局に引っ張りだこで、企画も出演も担っていた。
つまり歌手・女優の宮城まり子が司会する朝の番組で「今月の歌」という企画があり、その企画ありきで「手のひらを太陽に」が誕生したということだ。ドラマのように、自然発生的に歌がクリエイトされたわけではない。やなせは「現在、ぼくが作詞した歌の中で一番多く歌われているのは『手のひらを太陽に』だが、作曲はいずみ・たくで、最初に歌ったのは宮城まり子である。今ではこのことは意外に知られていない」(『アンパンマンの遺書』(岩波現代文庫)とも書いている。
ここから先は無料会員限定です。
無料会員登録で今すぐ全文が読めます。
- 30秒で世の中の話題と動きがチェックできる限定メルマガ配信
- 約5万本の無料会員記事が閲覧可能
- 記事を印刷して資料やアーカイブとして利用可能
- 記事をブックマーク可能