「英語ができるようになりたい」というのでは、範囲が広すぎ、先生と雑談をして終わりになってしまう。「まずは、半径3メートル以内のことを、具体的に話せるようになりましょう」と説く。「仕事について聞かれて、『I am an office worker.(会社員です)』なんて答えるのは、何も伝えていないのと同じ。『営業担当です』『こんな商品を売っています』『顧客はこんな企業です』など、話すことはたくさんあるはずです」(山崎氏)

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図16・17・18

「効果がなかった学習法」を見ると、「携帯やゲーム機を使う」が27.5%と高い(図16)。安河内氏は、「私もiPhoneにたくさん英語のゲームを入れていますが、なかなか最後までいかず、中途半端で終わりがちですね。ただ、それしかやらないのでは効果が薄いでしょうが、隙間時間にほかの学習法の補助として使うのはお勧めです」と話す。

高スコアの人ほど、英語を学習するのを楽しんでいるという結果には、両氏とも納得の様子だ(図17)。

また、TOEICの高得点者には、学ぶ内容に工夫が見られる。「自分の関心が高い分野をとっかかりに学ぶ」という人が多いのだ(図18)。

「仕事に関係のない勉強は本当につらい。自分の仕事や趣味に絞り込んだ英語から始めるほうが、やる気が出ます。学ぶ分野は偏ったほうがいいんです」(山崎氏)

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