高齢ドライバーに免許の自主返納を促すにはどうすればいいのか。福厳寺住職でYouTuberの大愚元勝さんは「力んだり、高圧的な態度で免許返納を迫ったりすれば、当然本人は構えてしまう。大事なことは説得よりも納得だ」という――。
車を運転する高齢者
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後を絶たない高齢ドライバーによる悲惨な事故

警視庁の統計によれば、2022年に全国で起きた75歳以上のドライバーによる車やバイクの交通死亡事故は、前年に比べて33件増の379件。2年連続の増加となったという。

確かに、YouTubeで「高齢者 交通事故」と入力すれば、高齢者による悲惨な事故の映像が次々と出てくる。

そこには、ただ「車をぶつけた」「擦った」レベルではない、狂人が運転しているとしか思えない、暴走する車の映像が流れる。

後を絶たない、高齢者が引き起こす悲惨な交通事故。

後を絶たない、高齢者が運転する自動車によって命を奪われる罪もない人々。

もちろん加害者の高齢者とて、悪気があったわけではない。

決して誰かを傷つけようとして、暴走したわけではない。

けれども、ひとたび事故を起こせば、それは本人の命の安全を脅かすだけでなく、他人の命を奪うことにすらなりかねないし、さらにそれが人身事故であった場合には、加害者と被害者双方の家族にも、生涯の心の傷を負わせることになる。

「高齢の親に自主返納してほしい」は73.5%

インタースペースが運営する日本最大級のママ向け情報サイト「ママスタセレクト」が約2700人に実施した、高齢者になった親の「運転免許証の返納」についてどう考えるかを問うアンケートがある。

それによれば、親世代が高齢になったとき、「自主返納してほしい」と回答した人が最も多く、全体の73.5%にのぼった。

次いで多かったのは、「どちらともいえない」で、20.8%。

その他、「自主返納してほしくない」が1.6%で、「すでに自主返納している」との回答が4.1%だった。