「子どもの絵」を褒める

特に、未就学児や小学校低学年のお子さんがいる家庭では、子どもが作った立体工作物や描いた絵を持ち帰ってくることも多いと思います。

子どもが作品を持って帰ってきたら、ぜひ、いいところを探して褒めてあげてください。

子どもが試行錯誤した作品を大切に扱うことで、子どもの自己肯定感を高められますし、それ以外にも伝える力や想像力を伸ばすことにもつながります。

「作品の出来」は見なくていい

子どもの作品を褒める際には、1つ気をつけるべきことがあります。

それは、上手・下手など、作品の出来を褒めるのではなく、その作品の制作過程で努力したことや工夫したところを褒めることです。

なぜなら、私たち親が見ている目の前の作品は、子どもたちがその作品に込めた努力や工夫の氷山の一角でしかないからです。

大きな紙に絵を描く二人の子ども
写真=iStock.com/mapo
「作品の出来」は見なくていい(※写真はイメージです)

親に見せられる状態になるまでには、イメージを形にするためのさまざまな試行錯誤があります。

そのプロセスにフォーカスして褒めてあげることで、作品の出来映えにかかわらず、自己肯定感を上げることができるのです。

なお、作品を褒める際は、

「この素敵な作品の自慢したいところや工夫したところはどこですか?」
「この色にしようと思ったのはなぜですか?」
「ここのとんがっている部分は、なんのためなのかな?」
「何をヒントにして、これを作ろうと思ったのでしょうか?」

などと、インタビュー形式で聞いてあげると、子どもが褒めてほしいポイントを言葉にして説明してくれるのでおすすめです。