「日常のひとコマを切り取った写真」がポイント

写真を使って子どもたちの自己肯定感を高めるためのポイントは、旅行や七五三などの特別なシーンよりも、スポーツをしている姿、何かに集中している姿、お気に入りのものを大切にしている姿、お手伝いをしている姿、工作している姿、きょうだい仲よく遊んでいる姿など、日常のひとコマを切り取った写真をメインに飾ることです。

自らのポジティブな行動を客観的に見ることで、脳内にいいセルフイメージが蓄積されるからです。

「親子で一緒に何かをしている姿」が大事

そして、もう1つ大事なのは、親子で一緒に何かをしている姿を写した写真を飾っておくことです。

たとえば、絵本の読み聞かせをしている姿、ママチャリで保育園に送り迎えをしている姿、公園で遊んでいる姿、一緒にお料理している姿、仕上げ歯磨きをしている姿などです。

一緒に折り紙で遊ぶ母と子
写真=iStock.com/Hakase_
「親子で一緒に何かをしている姿」が大事(※写真はイメージです)

子どもたちは、成長するにつれそんな幸せな日常生活があったことを忘れてしまいますが、親子の写真が「大切にかわいがられて育てられたことの証」になり、思春期など心が不安定なときでも、それを見返すことで揺るぎない自己肯定感を得ることができます。

私の場合はシングルでしたので、親子一緒の写真が極めて少ないのですが、今考えてみれば、まわりの人にお願いしてでも写真を残しておけばよかったと後悔しています。

みなさん、ご家庭の事情はさまざまかと思いますが、あの手この手で親子が触れ合っている姿を写真に収めて飾っておくといいでしょう。