砂糖を含んだレモネードでうがいするだけでいい

では、こうしてください、ブドウ糖を含んだ飲み物を口に入れ、うがいだけをして、もったいないかもしれませんが、吐き出すのです。

内藤誼人『「ダラダラ時間」をリセットする最新心理学BEST60』(春陽堂書店)
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アメリカ・ジョージア大学のマシュー・サンダース氏は、精神的に非常に疲れる作業(文章を読んで、単語に含まれる「e」というアルファベットだけを線で消していく)をやらせてから、砂糖を含んだレモネードでうがいをさせると、疲れがとれて、次にやらせた同じように疲れる作業がスイスイできるようになった、という報告をしています。

サンダース氏によると、うがいをさせるだけなので、グルコースは体内に吸収されていないはずなのに、グルコースを摂取したときと同じ脳の部位(前帯状皮質や線条体など)が活性化して、やる気が出るのだそうです。私たちの脳は、意外にだまされやすいのですね。

ともあれ、疲れたときには、ちょっとだけ休憩して、甘いものでも食べてみるのもいいかもしれません。エネルギーをとらないのに、そんなに長く頑張ることはできません。当たり前の話ですが、適度にエネルギーを補充するのを忘れずに。

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