防犯カメラの世界で世代交代が起きている。これまでは安価なアナログCCTVが主流だったが、IPカメラが値下がりし、価格差が約1.3倍に縮まったことを受けて、今後、売り上げが逆転するのは確実と見られている。富士経済では、IPカメラの売り上げが、2014年には10年から65.6%増となると予測している。とりわけ人気なのが100万画素以上のメガピクセルと呼ばれる高性能のタイプ。防犯設備を扱う株式会社ステージ代表取締役の河野保治氏は次のように分析する。

「アナログカメラの映像は、モニターでリアルタイムに見ているぶんにはそこそこ鮮明です。しかし何か事件が起きて録画を再生してみると、思ったより画像が粗い。しかも万引などをされた地点がカメラから遠いと、拡大してもモザイク状になり、人物の特定にまで至らない。このような悔しい経験をされた方が、高性能なIPカメラに買い替えるケースが増えています」

このところ世間を騒がせたいくつかの事件でも、高精細なメガピクセルカメラが犯人逮捕の決め手となった。今後ますます、検挙率アップに一役買うことになるだろう。

防犯目的だけでなく、遠隔監視目的でのニーズも高まっている。以前の遠隔監視システムは1000万円以上したが、現在はインターネット環境があれば安価で導入が可能。そこでお年寄りやペットの異常事態をいち早く発見するための「見守りサービス」などに、IPカメラが使われるようになっている。「需要がさらに高まることは確実です」と河野氏は断言する。