本業と副業で収入を増やし、あっという間に100万円の貯蓄に成功

副業OKの会社を選んでいたので、正社員として週5日働いたあとに、割のいい時給1500円以上のアルバイトもして、月に5万円から10万円余計に稼ぐようになりました。

正社員とアルバイトの掛け持ちで、1日だいたい12〜16時間など、そんなレベルで働きづめでした。本当にもう、寝ているか仕事しているかという、起きているときはずっと働いている状況でした。

一方で、本業の収入も増やすことを考えて、社内の資格を取り、それで月5000円の資格手当をもらえるようになりました。とにかく自分ができること全部をやって収入を上げていきました。結果として、社会人1年目からすでに、月30万円から35万円の収入を得ることができました。

預金を増やすイメージ
写真=iStock.com/takasuu
※写真はイメージです

生活費は5万円以下なので、最低でも30万くらいは余りました。するともう面白いくらいに預金残高が増えて、あっという間に100万円を貯めることができたのです。「何でこんなにお金が貯まるんだ!」。びっくりして、そして、その成功体験がまた新たな成功体験を生んで、ますます貯蓄と節約が楽しくなったのです。

本業中もアルバイト中も、頭の中ではずっとお金の計算をしていました。「今、この時給がいくらだから、今日働いたらいくらになる」「何カ月後にはこれくらいお金が貯まる」ということをずっと計算し、「じゃあ1年後に借金は返せるな」と。

『闇金ウシジマくん』を見て初心を忘れずに貯蓄に励んだ

それと同時に、漫画『闇金ウシジマくん』(真鍋昌平、小学館)の映画とドラマを毎日、毎日、ずっと見て、「ここに出てくる多重債務者は全部、自分自身だ」と思い込むようにしていました。そうやって節約開始時の志を忘れないようにしてきたのです。そうした結果、確実にお金が貯まり、そして確実に、着実に、お金の悩みというのは小さくなり始めました。

そしてお金の悩みが小さくなっていくにつれて、私には一つの生き方というか、渇望するものが出てきました。それは、「平穏な日常を取り戻したい」ということ。小学生の頃のように純粋な気持ちで、うれしいことはうれしい、悲しいことは悲しい、と、ちゃんと感情を持てるような人間になりたいと思ったのです。

やっぱり、経済的余裕とともに精神的余裕こそが大切だと。そこを意識して改善するようになった結果、心身ともに安定しました。また、お金に余裕ができると、それが防弾チョッキみたいになって、不安がなくなり、何があっても動じなくなりました。家計と人格と習慣、この3つが整い始めました。すると、自分の収入から80%を貯金できるようになりました。