お金に困らない生活をするには、どうすればいいのか。会社員のくらまさんは「私は数年前まで借金まみれだったが、食事を1日1食にし、家具をダンボールにするなどの節約生活で、1年で300万円を返済し、さらに4年半で2000万円を貯めた。意志があれば人生は変えられる」という――。

※本稿は、くらま『すごい貯蓄 最速で1000万円貯めてFIREも目指せる!』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

コインの積み重ねイメージ
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お金を貯めることだけを考える「節約マシン」に

私は数年前まで、借金まみれでした。そんな自分の人間性や生活ぶりが、ほとほと嫌になりました。そこであるとき、プライドとか見栄を全部なくして、「自分は日本一のくず人間だ」と思うようにしたのです。そしてお金で苦しまない自分になることを決意しました。

「自分以下はいない。だからもうここから這い上がるしかない」、そう覚悟を決めました。私の好きな漫画『進撃の巨人』(諫山創、講談社)にアルミン・アルレルトというキャラクターがいます。彼の名言「何かを得るためには何かを捨てなければいけない」――。この言葉が心に刺さり、お金がかかるものは全部捨てました。そして、そこから圧倒的な節約生活を開始しました。

具体的には、家具を持たない。もう全部、段ボールでいい。テレビも持たない。食事も1日1食にして、なるべく食費を下げました。節約して、貯蓄するマシンになったのです。生活費は1カ月で5万円以下になりました。そして、社会人1年目。正社員として就職して、初めてもらった給料が手取り20万円以上もありました。ものすごい感動でした。

それまでバイトで5万円とか8万円とか、多くても11万円とか、そういった金額しか見たことがなかった私が、「こんなにお金を一気にもらえるのか!」とびっくりしたのです。「あっ、これなら、もしかしたら、借金を返せるかもしれない」と、そんな希望が湧いてきました。すでに節約マシンとして支出を減らすことは継続的にできていたので、そこからは「収入を多くする」という2つ目の課題に挑戦したのです。