もっとも突破が難しく重要なのが「100万円の壁」

お金を貯められる人は貯められるし、貯められない人は貯められない。そして貯められない人は一生貯められなくて、ずっと貧困をループする。そして、かつて私が陥っていたのは、まさにこの貧困のループだと分かりました。

借金や預金残高だけではありません。生活習慣も行動も考え方も全部が貧困につながっていると分かったのです。ここから抜け出す方法がただ一つあります。どこかで覚悟を決めて、圧倒的に節約して、貯蓄することです。どこかの時点で一点突破するんです。

具体的に言うと、前述した「お金をめちゃくちゃ使わないか」「お金をめちゃくちゃ稼ぐか」「お金をめちゃくちゃ増やすか」、この3つです。社会に出たばかりの当時の私に何ができるか、自分の環境では何が一番適切かと考えたときに、「お金をめちゃくちゃ使わない」、当時はただこれ一つだったわけで、まずはそれをひたすら実践したのです。

圧倒的に使わないでお金を貯める。このためのステップとして、ちょっと話を変えて、私が繰り返し主張している持論をお伝えします。たとえば、1000万円以上の貯蓄を作る過程には、金額に応じて3つの壁が存在すると考えています。まずぶち当たるのが「100万円の壁」、次に「500万円の壁」、そして「1000万円の壁」です。

それぞれの壁の乗り越え方にはコツがあります。しかし、最も突破が難しく重要なのが、意外にも「100万円の壁」なのです。「なんだよ、100万円程度かよ」などとあなどってはいけません。現時点で貯金が100万円に満たないという方。まずは本気で100万円を貯めてみてください(すでに貯めているぞという方も、500万円、1000万円とさらに増やしていくために、読んでいただけたらと思います)。

「100万円貯められる人」になれるかどうかで人生が決まる

一生お金に困らない人になれるか、貯められない人のまま貧乏で一生を終えるのか、その分岐点は「たった100万円」にかかっていると私は断言します。

お金を数える手
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至極当然なことを言いますが、世の中の富豪やお金がある人というのは「100万円が貯められた人」なのです。1000万円貯蓄している人も1億円貯金している人も、100万円が貯まった瞬間が必ずあったはず。そして、みんな見栄や体裁を考えて家計の話を大っぴらにしないから気づかないだけで、今の日本では100万円貯められている人のほうが少数派なのです。

たった100万円を貯めるということが、実は本当に難しいことなのだと分かるデータを紹介しましょう。「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和3年」によると、金融資産保有額の100万円未満と非保有者の割合は、単身世帯で47%にのぼります。

さらに年齢と中央値を見ていくと、20代の中央値は20万円、30代56万円、40代92万円、50代130万円、60代460万円となっていることが分かります。平均値だけで見ると気づきにくいのですが、100万円を持っていない人というのは実はこれだけ多いのです。