自動運転車技術でアメリカの大学と共同開発

結果的に、ハイブリッド車で出遅れたことでEV開発に絞り込んでいた日産自動車や三菱自動車などと、同じ土俵での戦いになる。日産は1回の充電で走れる距離を400kmまで伸ばした新型「リーフ」の発売を、10月から開始した。

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もちろん、トヨタもハイブリッド車や燃料電池車と並行して、EVでの巻き返しを図る。9月にはマツダ、それに自動車部品世界トップ級のデンソーの3社で、EV開発のための共同出資会社を設立。3社連合にはSUBARUやスズキも参加の方向で、後手にまわっていたEVでも巻き返しを図る。トヨタは20年までにEVの量産体制を整備する方向だ。

自動運転車についても、AI(人工知能)技術の研究開発を進めるトヨタ・リサーチ・インスティテュート(米カリフォルニア州)をすでに設立。スタンフォード大学やミシガン大学、マサチューセッツ工科大学などとの協力関係も構築し、開発を進めている。16年から5年間だけでも10憶ドルを投資する。トヨタグループの今後の動きから目が離せない。

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