「アンチェジング」「再生医療のバイオニア」などの誤字

ロシア人の美人医師による解説もありました。

細胞は体に入ると、どこに「協力」が必要なのかがわかり、損傷している場所に誘導されて到達するそうです。これを「ホーミング」と呼ぶのだと説明していました。

「人間の前に、動物でチェックしているので全然問題ございませんです」

たどたどしい通訳さんの話がまたちょっと不安にさせますが……。

ちなみにパンフレットも、日本語のフォントがずれていたり、文字の間にスペースがあったり、「アンチェジング」「再生医療のバイオニア」など誤字が散見されました。この会社に大金と体を託した人々の勇気をたたえたいです。

▼幹細胞のドナーは10〜20代の若いロシア人

いただいた資料には、この夢のような幹細胞治療についての説明文がありました。

写真はイメージです

それによれば、「幹細胞」という言葉の生みの親は意外なことにロシア人。ある組織学者が1908年にこの単語を提唱して以来、ロシアで再生医療は発展を遂げ、30年前に幹細胞の技術を確立したとのこと。

さらに、体内に注入する幹細胞は年を取った人のものよりも若い人の幹細胞のほうが効果ありとのことで、この会社では10〜20代の若いロシア人ドナーの幹細胞を使用しているそうです。

点滴によって、若いロシア人の幹細胞が2億個以上体内をかけめぐり、血流やリンパの流れに乗って必要な場所に定着するそうです。私はてっきり、幹細胞は移植手術しないと定着しないと思っていましたが、点滴だけで取り入れられるとは……負担 はなさそうです。処女の生き血の風呂に入っていたといわれる楊貴妃のような気分が味わえるかもしれません。

しかし自分の中に、若いロシア人の細胞がいきわたると、健康になるだけでなくさまざまな影響がありそうです。まず、寒さに強くなったり、急にウオッカを飲みたくなったり……。自分の人格がだんだん変わっていきそうな不安もあります。そうなるとドナーの健康チェックだけでなく人格的にもすばらしい人かどうか調べてほしいです。

一部の経済力と勇気のある人だけが試せる幹細胞医療。

海外で点滴を受ける覚悟ができない私は、若い人と交流して若さを吸収する、という原始的な手法を続けていきたいと思いました。

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