『続・哲学用語図鑑』(プレジデント社刊、田中正人著、斎藤哲也編集・監修)より
▼和辻哲郎

兵庫県仁豊野(現・姫路市)に医師の次男として生まれる。東京帝国大学哲学科卒業後、東洋大学講師、法政大学教授を経て、1925年、西田幾多郎の招きにより京都帝国大学助教授就任、34年に東京帝国大学教授就任。50年、倫理学会を発足させ、初代会長を務めた。日本精神史、日本文化史に関する研究・著作も多い。1960年、71歳で死去。

▼鈴木大拙

加賀藩医の四男として生まれる。本名、貞太郎。学生時代から鎌倉・円覚寺の今北洪川、釈宗演に師事。東京帝国大学哲学科選科修了後、1897年に渡米し、仏典の英訳・紹介を行う。1909年に帰国、学習院教授を経て大谷大学教授に就任。万国宗教史学会東洋部副会長に就任したほか、戦後は欧米の大学で講演・講義を行うなど、世界的に活躍した。1966年、95歳で死去。

著:田中 正人(たなか・まさと)
1970年生まれ。ロンドン芸術大学ロンドンカレッジ・オブ・コミュニケーション卒業。
MORNING GARDEN INC.において、グラフィックデザインを中心に書籍の企画、製作を行う。
監修:斎藤 哲也(さいとう・てつや)
1971年生まれ。編集者・ライター。
哲学・思想から経済・ビジネスまで、幅広い分野の書籍の編集や構成を手がけるとともに、書評・ブックレビューなども執筆。
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