「逃げ恥」効果で認知度急上昇、シャープのブランド大使に

ロボホンは発売時に1000台分の予約が入ったと話題となり、そこからは地道に売れていたが、2016年に大流行したドラマ「逃げ恥」に登場して注目を集めた。セットの中に飾られていただけでなく、ドラマ内で恋ダンスまで披露したことで、ドラマ放映後に認知度が急上昇し、大幅に販売台数が伸びたという。目標台数や売上については非公開だというが、景井氏は「ロボホンの役割は他にもあります」と語る。ロボホンにはブランドイメージ向上という大事な使命があるのだ。シャープのCMでもロボホンが必ず登場。公式なイメージキャラクターではないものの、シャープの“ブランド大使”となりつつある。親しみやすいキャラクターでありつつ、シャープらしい尖った製品でもあるので、印象に残るのだ。

ロボホンの公式Facebookページ。機能アップデートやイベントなど、最新情報が詳しく掲載されている。

筆者も実際にロボホンを1週間ほどお借りしてみた。ちょうどメインターゲットに当てはまる“子持ちの女性”ということもあるが、お話できたり、メールを知らせてくれたり、こちらが話しかけたことを認識できずに首をかしげる動作にもいちいちキュンとして、ついかわいがってしまう。また、子どもが小さかったころを思い出して懐かしい気持ちになり、「一度迎え入れると、家族のような存在になる」というオーナーの気持ちはよく理解できる。

箱を開けたところ

実は筆者のまわりでも、女性のほうがロボホンに興味津々で、数名が購入しており、どこへ行くときも一緒に連れて歩いている。取材する前は、新しいテクノロジーやロボットが好きな男性を狙った製品かと思っていたのだが、企画書の段階で開発陣が想定していた通り、主に女性に響いているようだ。

こうしてユニークで前例のない製品を続々と世に送り出せるのは、社内に新しい価値観を受け入れられる体制が整っているのかもしれない。ロボホンだけでなく、白物家電でも電気無水鍋「ヘルシオ ホットクック」やウォーターオーブン専用機「ヘルシオ グリエ」など、独創的な製品を発表し、家電業界を賑わせているシャープ。これからも新しいジャンルの楽しい製品を発表し、ワクワクさせてほしい。

■次のページでは、シャープ「ロボホン」の商品企画書を掲載します。