“企業向けロボホン”も各方面で活躍中

個人だけでなく、企業でもロボホンは広く使われている。最近では、羽田空港のおみやげ売り場にロボホンを設置して、おみやげの説明をするという実証実験を行っていた。

羽田空港の土産売り場で、商品の説明をするロボホン。

また1月16日から3月31日までは、東京・明治座で外国語ガイドサービスを実施。インバウンド向け公演「SAKURA-JAPAN IN THE BOX-」を見に来た訪日客に対し、ロボホンが演目の内容や明治座の歴史などについて英語で解説を行っている。

明治座で訪日観光客向けに案内をするロボホン

実験ではなく、実際のビジネスで活用している事例も増えてきている。岡山県倉敷市の美観地区にある観光案内所では、ロボホンを設置し、観光地の写真をプロジェクターで映しながら名所の説明を行わせている。また、広島の輸入車販売店では、ロボホンが輸入車のダッシュボードに乗せられ、そこで輸入車の説明をする仕事を任されている。ロボホンはコンパクトなので、車のような狭い場所にも置くことができる。また、持ち歩くことができるので、営業が一緒に連れていって、自分では覚えきれないことをロボホンに説明してもらうといった使い方もしているそうだ。

このような活用は、法人契約にすればできるという。「お仕事パック」というアプリパックを使うと、シナリオを自由に作ってロボホンに入力し、話してもらうことができる。お仕事パックは2016年度中に英語・中国語にも対応予定とのことで「受付に座っているロボホンが、外国語で来客に対応」といった使い方もできるようになる。

さらに同社と提携した法人向けアプリケーションを開発・販売する事業者「ロボホン認定開発パートナー」という制度があり、パートナーが開発したロボホン用のアプリを購入することもできる。パートナーに登録されている会社は既に30社。こういった法人向けアプリを利用することによって、アイデア次第でさまざまな使い方ができる。

ロボホン発売後、さまざまな企業や店舗がロボホンを使ったビジネスを仕掛けているとのこと。気軽に持ち歩けるモバイル型ロボット電話の特性を生かし、今後ますます活躍の場が広がりそうだ。