妻が働いて得る収入も考慮する

こうして出した将来の必要額から、会社から出る死亡退職金・弔慰金(会社の賃金規定を確認)、預貯金や株式などの金融資産、遺族年金、妻が仕事に出るなどして見込める収入を差し引く。

「必要保障額を出すとき、なぜかほとんどの人が“妻が働いて得られる収入”を考慮しないんです。自分が死んだからといって妻を働かせるのは気の毒だと思うのかもしれませんが、夫を失えば自分が何とかしなければと頑張るのが自然であり、自立の道ではないでしょうか」(都倉氏)

もちろん、生前の自分ほどの稼ぎは得られないかもしれないが、短時間のパートくらいならできるだろう。月5万円程度でも、遺族年金と合わせれば、家計のベースとなりうる額にはなるはずだ。

また、実際には妻が実家に戻って両親と同居するなど、様々な面で助けを得られるケースも多い。挙げ出したらキリのない万一のリスクに、何から何まで生命保険で備えることはない。

▼「夫婦+子ども1人」の保険を見直し!
【家族構成夫(会社員)35歳/妻33歳/子ども5歳
【住まい】持ち家【年収】600万円
→現状のプラン

検討したほうがいい 検討してもいい
凡例=[終]終身保障、[定]定期保障
◆夫の保険
【死亡保険】収入保障保険[定]
【医療保険】入院保険[終]入院時手術[終]先進医療[終]ガン診断時[終]ガン通院[終]
◆妻の保険
【医療保険】入院保険[終]入院時手術[終]先進医療[終]ガン診断時[終]ガン通院[終]