2015年4月10日(金)

リオ五輪正式競技入りで注目されるサクラセブンズの可能性

スポーツ・インテリジェンス【第5回】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
松瀬 学 まつせ・まなぶ
ノンフィクションライター

1960年、長崎県生まれ。早稲田大学ではラグビー部に所属。83年、同大卒業後、共同通信社に入社。運動部記者として、プロ野球、大相撲、オリンピックなどの取材を担当。96年から4年間はニューヨーク勤務。02年に同社退社後、ノンフィクション作家に。日本文藝家協会会員。著書は『汚れた金メダル』(文藝春秋)、『なぜ東京五輪招致は成功したのか?』(扶桑社新書)など多数。

執筆記事一覧

松瀬 学=文
1
nextpage

五輪競技入りで注目の女子ラグビー

冷たい雨の降る中、7人制ラグビーの日本代表女子『サクラセブンズ』が躍動した。女子7人制の国内初の国際試合、オランダとの最終4戦目。活躍した日本のホープ、19歳の小出深冬(東京学芸大)は愛らしい顔をくしゃくしゃにした。

「勝った時のスタンドの歓声がすごかった。それを4試合すべてで感じたかったと思います。楽しくプレーができました」

4月4、5日。男子の東京セブンズ(秩父宮ラグビー場)の合間に行われたエキシビションマッチ。最後に勝ったものの、日本は通算1勝3敗だった。それでも地元ファンに女子7人制ラグビーの面白さとサクラセブンズの可能性を示した意味は大きいものだった。

7人制ラグビーが2016年のリオデジャネイロ五輪の正式競技となってから、とくに新鮮味のある女子ラグビーの注目度が高まってきた。男子にそう引けをとらないスピード、コンタクト、迫力、さらにはつなぎの回数の多さとうまさは見応えがある。見ていて、ワクワクするのである。

日本の女子ラグビーの競技人口は現在、3000人程といわれる。まだ少ないが、高校、大学や社会人のクラブなど、女子ラグビーのチームも生まれ始め、昨年、国内サーキット大会がスタートした。日本代表の愛称も公募で「サクラセブンズ」に決まり、複数の企業がオフィシャルスポンサーとなっている。

PickUp