2014年8月12日(火)

「栽培期間短縮」「収穫量2倍」なぜかおいしい野菜が育つ植物工場

PRESIDENT Online スペシャル

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野菜の味を良くすることも自由自在

総合化学メーカーの昭和電工で世界中から注目されているビジネスがある。それは発光ダイオード(LED)を使った植物工場だ。植物工場は気候や土壌に左右されずにいつも新鮮な野菜を届けられるため、現在急拡大中で手がける企業も多い。

植物栽培に最適なLED光をコントロールする技術を確立。

そんな中にあって、昭和電工のものは他社ものとは一味も二味も違う。なにしろ、蛍光灯やLEDでの通常の栽培方法と比べ、出荷サイクルが短縮でき、収穫量が約2倍になるというのだ。もちろん電気代も蛍光灯の2分の1程度。しかも、それだけではなく、昭和電工の植物工場で育った野菜は味もいいのだ。

「LEDの光をコントロールすることによって、味を自由に変えられます。例えば、希望通りの甘さにするなど、その野菜が持っているポテンシャルを最大限引き出せるのです」と植物工場システム事業を指揮する事業開発センターグリーンイノベーションプロジェクト営業グループの荒博則マネージャーは説明する。

それを可能にしているのが、山口大学農学部の執行正義教授と共同開発した「SHIGYO法」だ。植物が生育するために行われる光応答(光合成、光形態形成など)には、植物の品種によって最適な赤色光、青色光がある。

SHIGYO法は、植物の生育に最適な照射方法(赤青比)を見出し、経時的に照射強度を変える方法だ。これによって、植物の生育を早めたり、収穫量を増やしたり、味をよくしたりできるわけだ。

「これまでに12の植物工場にうちのSHIGYOユニットが導入され、今年は4工場に導入される予定です。そのほかにも山のようにプロジェクトがあります」と荒マネージャー。

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