このようなケースで引き起こされる高血圧は、運動し血中脂肪をエネルギーとして消費すれば改善します。血中脂肪が減少すると血管内での血液の循環が円滑になるからです。同時に運動によって血管そのものが温まり血管が広がって血液の流れが良くなることによっても血圧は下がります。ですから高血圧気味の方はたくさん歩きましょう。歩いて血中脂肪をどんどん消費するのです。

血中脂肪を消費して高血圧の予防、改善の効果を得るためには1日5000~1万歩歩くと良いとされています。だいたい歩き始めて10分ほどたつと身体が温まり、溜まった体内の脂肪がエネルギーとして燃え始めます。

ただしこれまであまり運動をしてこなかった人は無理をして歩くと腰痛や膝痛を起こす危険性もありますので、最初は2000~3000歩から始め、身体が慣れてきたら徐々に距離を延ばすようにしてください。

重い高血圧患者がいきなり長い距離を歩くと危険な場合もありますので、かかりつけの医師と相談してから始めるようにしましょう。

※本連載は『太ももを強くすると「太らない」「超健康」になる』(宮崎義憲 著)からの抜粋です。

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