「前もって英検を取っておく」ことがアドバンテージになる

駒澤大学も同様の入試方式を置いており、CSE1950以上(つまり英検2級以上)で75点の得点に換算してくれます。またこちらの大学も、仮に当日試験で75点以上をとった場合にはそちらを得点としてくれるため英検2級があることで75点は確保されるという仕組みになっています。

GMARCHも少し見てみましょう。明治大学の全学部統一入試では2級合格かつCSE1980で80点(満点の0.8倍換算 ※学部によって満点が異なるため)、2級合格かつCSE2088で90点(満点の0.9倍換算)、そして準1級合格ならば英語の得点を満点で換算してくれます。例えば商学部は英語が200点、国語が150点、地歴公民/数学(※1科目選択)が100点の計450点満点です。2024年度の合格最低点が304点だということを考えると200点を英検準1級であらかじめ付与されていることはかなり大きなアドバンテージになります。

他にも、青山学院大学では文学部英米文学科D方式と総合文化政策学部A方式で英検などの民間英語資格が受験資格として求められています。また国際政治経済学部B方式では英検などの資格で加点をしてくれます。加点の程度は大雑把に言うと英検1級で+15点、準1級で+10点、2級で+5点と少ないように思えますが、この試験方式では試験科目が論述・総合問題の1科目(100点)のみですので、そのインパクトは決して小さくはありません。

英語のノート
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日東駒専なら英検2級、GMARCHならば準1級

このように日東駒専やGMARCHの受験で英検は得点換算・加点のかたちだけでなく、“万が一のときの保険”として機能したり、受験機会を増やしたりして、合格可能性を高めてくれるのです。大まかには「日東駒専なら英検2級、GMARCHならば準1級」をとっておく必要がありますが、その価値は十分にあると言えます。英検を使って総合型選抜などの早期大学入試のチャンスを広げるといったことは昔からよく知られていましたが、いまや英検は「早めに受けておける一般入試科目」という側面があるのです。

では、我が子にはとにかく英検対策だけをさせておけば大学受験は安泰かというともちろんそうではありません。しかも最近の中高生はとにかく“忙しい”。たとえば高校生は、大学入試の受験科目が増加しただけでなく、思考力・判断力・表現力を育もうとするカリキュラムによって「短期集中」ではなく中・長期的に粘り強く取り組むことが求められ、早期大学入試に向けて学校成績もおろそかにできません(最近の早期大学入試はこれまでよりもいっそう学校成績を重視する傾向があります)。学校も大学受験も資格試験も全方位的に頑張らなくてはならないのが今の中高生たちの状況なのです。