口に出すとモチベーションが高まる

そこで、親側も「今すぐやって!」というせっぱ詰まった気持ちになる前の時間帯に「今日はこの後、どうする予定?」と質問しましょう。すると、子どもは自分なりにその後の流れを組み立ててくれます。

「この番組を最後まで見たら、歯磨きする!」
「宿題やってから、ゲームで遊ぶ!」

人は自分で決めたことを口に出すと、モチベーションが高まります。これは心理学の研究で「宣言効果」と呼ばれているもの。自分で決めた約束を宣言することで、それを守ろうとする意欲が生まれるのです。ここで大切なのが、その決定を認め、信頼する姿勢です。

「そっか。そうだね、じゃあその順番でよろしくね」
「先に宿題を終わらせてから遊ぶのはいい考えだね」

そして実際に行動できたら、しっかりとフィードバックします。

「約束通りにできたね」
「自分で決めて、実行できたんだね。すごいね」

子供からの答えを待つ

この「考えさせる→決めさせる→信頼する→認める」というサイクルを繰り返していくことで、子どもは少しずつ自律的に行動できるようになっていきます。時には、その子にはまだ早いかもしれないと思うことでも、チャレンジさせてみることも大切です。

「やってみる?」という投げかけに「うん!」と答えたら、思い切って任せてみましょう。たとえ結果的にできなかったとしても、それは貴重な経験となります。むしろ、そうした「背伸び」の機会があるからこそ、子どもは成長していけるのです。

勉強する親と娘
写真=iStock.com/miya227
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もちろん、毎回うまくいくわけではありません。心がけたいのは子どもへの信頼を示し続けること。その姿勢があれば、少しずつ関わり方も、子どもの反応も変わってくるはずです。

やる気を引き出すには「〜しなさい」という命令形をやめて、その代わりに「どうする?」と問いかけをして、子どもの答えを待ってみましょう。