カラースプレーで顔をペイントしても怒られることはない
行事や部活動に思い切り取り組むのも渋幕の特徴です。
大きな行事には、スポーツフェスティバルである「槐祭・体育の部」、文化祭である「槐祭・文化の部」があります。いわゆる体育祭に相当する通称「スポフェス」は2日間にわたって行われ、かなりの熱気。1日目は球技が中心、2日目がトラック競技中心となっており、副校長の深村誠先生曰く「学校の施設をフルに使って行うオリンピック方式」となっています。
クラスごとに、赤、黄色、青の3組に分かれていて、卒業生の話によると、当日は所属チームのカラーに合わせて髪の毛を染めてきたり、カラースプレーで顔をペイントしたりする生徒もいるそう。「おそらく保護者受けは最悪でしたが、先生から怒られることはありませんでした」と振り返っていました。
大学入試ギリギリのタイミングまで高校行事に没頭
あらゆる行事が、生徒によって自由に運営されています。
「球技は、それぞれの生徒がどの競技に出たいかをクラスで話し合って決めていきます。バレーボールの試合に出る人、バスケットボールの試合に出る人というように、グラウンドや体育館に自主的に散らばっていきます。ちなみに、自分の出番がないときは、クラスの応援に行くのも、教室で休むのも自由。過ごし方を管理されることはありませんでした」と卒業生。
球技においてもトラック競技においても、先生から練習を指示されることはありません。そのため、卒業生の一人は「団結できたクラスとそうでないクラスで露骨に差が出ます」と笑っていました。
また、こういった行事に高校3年生の“大学入試ギリギリのタイミング”まで没頭することも渋幕らしさといえるのではないでしょうか。文化祭の開催時期をずらしたり高校3年生は行事には不参加としたりする進学校が多い中、渋幕では文化祭を2学期に実施し、全く強制はされていませんがほとんどの3年生が参加します。しかも、勉強の片手間ではなく、3年生になっても仲間同士で本気でぶつかり合い、寝る間を惜しんででも最高のものを作り上げようとします。


