絶大な権力者として描かれた女神

神話において、天照大神は相当に強力で、権力的な存在として描かれている。弟の須佐之男命すさのおのみこと高天原たかまがはらに登ってきた際には、武装してそれを迎えた。弟が暴れると、それをかばったりして、姉らしいところを見せるものの、大国主命おおくにぬしのみことが国造りを終えると、そこは自分の子孫が治めるべき国だと国譲りを強要した。

天照大神が描かれた神話の浮世絵「岩戸神楽ノ起顕」、1857(安政4)年、歌川国貞・画
天照大神が描かれた神話の浮世絵「岩戸神楽ノ起顕」、1857(安政4)年、歌川国貞・画(画像=CC-PD-Mark/Wikimedia Commons

神功皇后の夫である第14代の仲哀ちゅうあい天皇が自らの命令に背くと、天照大神は住吉三神の力を借りて、天皇を殺害してしまう。そして、仲哀天皇の代わりに三韓征伐を命じられたのが神功皇后なのである。