月経回数を減らせる「連続内服」

一方この方法では月経周期をコントロールできますが、月経回数を減らせないため、PMSで困っている方には必ずしも解決法になりません。そこで登場したのが低用量ピルの連続内服です。2017年発売のヤーズフレックスは120日間、2018年発売のジェミーナは77日間連続内服できるようになりました。月経回数を減らすことで、月経関連の不調を減らすことができるのです。

こんなに減らして大丈夫なのかと心配される方もおられますが、現代女性は昔の女性に比べて出産回数が減ったために月経回数が増え、月経困難症や子宮内膜症が増えたと考えられており、出血を止めていることによって体に問題が起こることはないとされています。また内服を止めれば、排卵・妊娠できるようになります。

月経移動では、低用量または中用量ピルが使用されますが、吐き気などの副作用の少ない低用量ピルを使う方法がお勧めです。この場合は大事なイベント予定日の3週間以上前から開始し、14日間内服して内服終了の2~5日後に月経を起こします(イベントの前に月経が終わる)。イベント予定日が2週間以内に迫っている場合は、中用量ピルを予定日が終わるまで内服することになりますが、この方法ではイベント中に中用量ピルによる吐き気などの体調不良が起こる可能性があります。

保険適用なら費用は1カ月1000円~2500円程度

低用量ピルは医師の処方が必要です。「ピルを使ってみたいけれど、産婦人科に行くのはちょっとハードルが高い……」そんなふうに感じる方は、少なくありません。実は、低用量ピルは産婦人科だけでなく、内科やプライマリケア(かかりつけ)の内科でも処方されることがあります。最近はオンラインでの処方が可能なクリニックも増えており、ピルを服用している女性の6割はオンライン処方を受けたことがあるという統計もあります( Lunatomoの調査)。

医師の問診
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不正出血などがあれば産婦人科受診が必要なこともありますが、一般的にはピルを処方するために内診は必要ではないのです。「ピルは高い」というイメージを持っている方もおられますが、保険適用の場合、1カ月1000円~2500円程度です。

実際の処方までの流れとして、①チェックシートの記入、血圧測定、必要に応じて血液検査②医師の診察・説明(ピルの有効性・安全性、副作用について)③低用量ピルの処方が決まったら、服用に関する注意事項(飲み忘れ対策など)、1カ月後の予約となります。