「ダメな先生」も現場に居続けてしまう
周囲の先生方は「またあの先生か……」と思いながら、なんとかフォローしようとするのですが、生徒からしたらそんなこと関係ありません。あっという間にすぐに授業崩壊してしまいます。
残念なことにそういう先生が、実はけっこういるのです。授業も下手、生徒との接し方も下手、担任も持たせられない、部活の顧問も任せられないという先生もいます。
民間企業だと、ちょっと考えにくい話かもしれません。場合によっては閑職に追いやられて給料を下げられたり、『追い出し部屋』みたいなところに追いやられたりして、ジワジワと退職に追い込んでいくような案件です。
でもダメな先生は、周りに配慮されながら現場に居続けます。
なぜかというと、まず教員は公務員なので、簡単にクビを切れないから。クビを切れないどころか、給料を下げて締め上げることもできないのです。むしろそれでも年と共に給料は上がり続けます。
辞めさせることができないので、現場としてはある意味それを『守る』ような状態にならざるを得ません。そういう先生をそのまま放置しておくと、授業が崩壊し、それがキッカケで学級が崩壊し、最終的には学校全体が荒れることになるから。
なるべくボロが出ないように、仕事を極力減らしたり、授業数を減らしたりして、その分は他の先生がカバーすることになります。
その結果、仕事ができる先生のところに仕事が集中し、がんばっている人が割を食うような形になってしまうのです。
特に、『仕事をしない教師』のシワ寄せが『できる若手』にいってしまうケースがよくあります。そのため、周囲から『できる若手』と思われているような、がんばっている先生から心を病んでいくのが実情です。
今も他の教員の倍ぐらいの事務を背負って毎日朝早くから夜遅くまで必死にがんばっている若い先生がたくさんいます。そういう先生が学校を回しているのです。
バブル世代の教師問題
こういう話をすると「差別だ」「偏見だ」と言われることがあるので、とても言いにくいのですが、『仕事ができない教師』として、現場で特に問題視されがちな世代があります。それはいわゆる『新人類世代』『バブル世代』と呼ばれる世代(1955~70年ごろの生まれ)の人たちです。
その世代の先生方は『でもしか先生』などと、現場でも陰で囁かれていることもありました。「教師にでもなるか」「教師にしかなれない」人たちという意味。
最近は『ジェネレーションハラスメント』という言葉があり、世代を一括りにして批判すると怒られてしまうこともあるのですが、これは私が実際に現場で何度か耳にした話として聞いてください。

