NYで幼稚園教諭になったのは、教育の仕事をしたかったから

今、NYで勤務しているモンテッソーリ幼稚園では、2歳から5歳の子がミックスのクラスで交流しつつも、それぞれ自分の好きな教具に没頭しています。私たち、教師は干渉せずにそばで見守ります。何度も教具に取り組むことで、少しずつできないことができるようになる。子どもが自分の力で自分を成長させる。できたときの目の輝きといったら! それを間近で見られるのが、教師としての喜びです。

2人の娘さんたちに読み聞かせてきた絵本『The Kissing Hand』(オードリー・ペン作)を手に取る
撮影=干川修
2人の娘さんたちに読み聞かせてきた絵本『The Kissing Hand』(オードリー・ペン作)を手に取る

もしかしたら、アナウンサーとして毎日テレビに出ていた私のイメージからすると、幼稚園の先生になったことは、意外に思われるかもしれません。でも、私の中では、ずっと子どもの教育に関わりたいという思いで仕事を続けてきたので、アナウンサーと教師、そして絵本などの翻訳をしていることも全て、つながっているんです。

私が母のチャレンジする姿を見ていたように、長女と次女も「ママは何をしていても、いつも楽しそうだね。頑張ってね」と声をかけてくれます。

きっと私が仕事をしてハッピーでいることで、心に余裕もできる。「今日、幼稚園でこんなことがあったよ。子どもたちがとってもかわいかったよ」と笑顔で語りながら娘たちに接することができているので、結果的に家族みんながハッピーになっていると思います。