「Google」や「家庭教師」に頼らなくていい

このような使い方をすれば、勉強中に出てきた問題に対して、応用問題や類似の問題を作ってもらうことができます。つまり、「この問題、難しかったな。もうワンランク低い問題を解けるようになってから再挑戦しよう」と思ったら、その問題の作成をChatGPTに頼るのです。こうすることで、今勉強している内容への理解をより深めることもできますし、間違えた問題をもう一度復習することもできます。

その子のレベルに合わせて問題を出したり、類似の問題を出題したり、ヒントを出してもらったりするというのは、近くに先生や優秀な指導者がいればできることではあります。

でも、家庭教師が四六時中ずっと付きっ切りで指導してくれることはほとんどないでしょうし、親御さんだってずっとその子の側で指導することは難しいでしょう。Google検索でも、ここまで細やかな対応は難しいはずです。そんな時に、お子さんがChatGPTの使い方をしっかりとマスターしていれば、勝手に理解を深めてくれるのです。

ちなみに、ChatGPTは英作文の勉強にも使えます。例えば、自由英作文という出題があったとして「留学についてあなたの考えを述べよ、という英語の問題に対して、こんな回答を作りました。10点満点で採点してください。」というお願いをすることだってできるのです。次の図表4と5をご覧ください。

【図表4】ChatGPTに採点を依頼した画面
筆者提供
【図表5】ChatGPTからの評価
筆者提供

「答えを書き写す」だけでは学力を下げる

これだけ詳細な解説が、数十秒程度で出てきます。しかも、かなり精度が高いのです。もちろん百戦錬磨の英語の先生から比べれば甘い採点になっている部分や解説が不十分な部分もあるかも知れませんが、しかしそれでもかなりクオリティが高いと言えると思います。人間が添削をしようとすると最低でも30分以上、実際に誰かに頼むとなったらもっと時間がかかってしまいますから、この速度で添削をしてもらえるのは勉強をするお子さんにとっても非常にありがたいツールだと言えます。

一方で、冒頭にも触れたように「学校の宿題でChatGPTを使う生徒がいる」ということが大きな問題になっています。これについては、筆者のカルぺ・ディエムのメンバーも、西岡も「ただ宿題の答えをChatGPTに聞いてその答えを書き写す」ような使い方をしているのであれば学力のアップは望めない、むしろ学力を下げるだけだと考えています。しかし、「宿題にChatGPTを使う」というのは何も、ただ答えを聞くだけの使い方ではないのです。

例えば、解けない学校の宿題を入力して、「この宿題が難しいので、ヒントを教えてください」というお願いをするのは悪いことではないはずです。また、「この宿題が解けるように、類似の問題でもう少し簡単な問題を出してもらってもいいですか?」と自分自身が理解できるようにレベルを下げてお願いすることが悪い、とは言えないと思います。