“オフィシャル”こそ力量の証し

リンク上に設置された「赤外線光電セル」。氷上を滑走する選手のスタート、フィニッシュ、および中間地点のタイムと最大速度を計測する。
スタートの合図を行うのが「オメガ・フラッシュガン」。2010年のバンクーバー冬期五輪で初めて導入された電子スタートシステム。
オメガ タイミング ボードメンバーのピーター・フルツラー氏。40年以上にわたりタイムキーピング技術開発現場の第一線で活躍中。



 

 

 

 

 

そんなオメガの公式計時を長年支えてきたオメガ タイミング ボードメンバーのピーター・フルツラー氏は語る。

「正確な計時はすべてアスリートのため。トップアスリートと一緒に開発に取り組んでいます。彼らが晴れの舞台で残す結果を正確に計時・記録する、これがすべてですよ。大会終了後、すべてが完璧にうまくいって、IOC(国際オリンピック委員会)からお礼を言われる時が一番うれしい瞬間です」

しかし、輝かしい技術革新の歴史の陰には、もちろん投資があり、オリンピック公式計時を担当するということは、一企業として莫大な資金と人材を投入しなければならないのも事実。ビジネスとしてのメリットはどこにあるのだろうか? オメガ社長のステファン・ウルクハート氏は「オリンピックは『優れた精度、品質、革新を伝統ある適切な環境で実現する』という当社のメッセージをアピールできる場を提供してくれています」と答える。

計時の側面から五輪史の証言者役を務める世界で唯一の時計会社、オメガ。公式計時の向こう側にソチでの名場面の数々が浮かんでくるだろう。

オメガ「シーマスター プラネットオーシャン“ソチ 2014” リミテッドエディション」
ロシア国旗の色をあしらったダイビングスケールとケース裏の刻印が特別仕様
●600m 防水●ケース、ブレスレットはステンレススチール●ケース径45.5㎜
●自動巻き●世界限定2014本●56万7000円

商品に関するお問い合わせ先/オメガお客様センター Tel.03-5952-4400

(構成/デュウ 取材・文/川合亮平 デザイン/岡 真由美)