引っ越しは憂鬱なもの。ところが、6人の子育て中のママFP橋本絵美さんの一家は、最近、楽々と引っ越しをすませた。安くあげて、手間もかからず、ゴミも出ない。そんな理想的な引っ越しは、どうして可能なのか。経験を通じた説得力あるノウハウを伝授する――。
見積書
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引っ越し費用を安く抑えるコツ

新生活がスタートする季節になってきました。新学年のタイミングで引っ越すという方も多いのではないでしょうか。我が家も先日7年ぶりに引っ越しをしました。子連れの引っ越しと聞くと大変なイメージがありますが、今回は大家族でも引っ越しが楽にできた秘訣を伝授します。

引っ越しというとまず業者選びから始まります。ネットで見積もりをしたあとは、実際に自宅に業者が来て見積もりをしてもらう流れになります。我が家の場合は一応何社かに相見積もりを申し込みはしましたが、前回も今回も結局1社目の業者で決めました。見積もり時間の節約のため、相見積もりは同じ日に予約しました。

1社目の業者から今決めてくれたらもう少し安くしますと言われ(前回も今回も言われました)、その際に金額交渉をしました。前回の見積書を取っておいたので、金額交渉の際に役立ちました。相場を知っておくことは大事です。最初の見積額が10万円を超えていたので、「10万円にしてください」と交渉したら、9万9000円になりました。

不用品を安く簡単に処分する方法

荷物が多いと引っ越しは大変です。また、引っ越し代金は荷物の量によって変わってくるので、不用品は引っ越し前に処分しておくことが鉄則です。可能ならば見積もり前に処分しておくと、印象が変わります。

不用品は捨てるのが一番簡単かもしれませんが、料金がかかります。粗大ゴミを出すには予約が必要で、指定可能日がだいぶ先になってしまうこともあるため、早めに予約しておきましょう。ただ、ほとんどのモノは捨てずに次の方に使っていただくことができます。今回我が家もほぼ全ての不用品を捨てずに次の方にまわすことができました。

新居で使わないことがわかっていたキッチンボードは同じマンションの方に譲ることができました。間取りが同じなので家具も使いやすいのです。知り合いに声をかけたり、張り紙をしておくといいかもしれません。逆に新居ではソファーを無料でいただくことができました。

ほぼ全ての不用品を次の方に譲ることができ、新居ではこのソファーを無料でもらった
筆者撮影
ほぼ全ての不用品を次の方に譲ることができ、新居ではこのソファーを無料でもらった。