“空気が読めない子”を叱ると、才能が摘まれる

ところが、クリエイティブタイプには「場の空気が読めない」という一面もあり、世の中の常識とは少し場違いなところで持ち前の創造性を発揮することが多い。それが周囲の目には「たびたび問題行動を取る、困った子」と映ってしまうケースがよく見られるのです。

ここでの本当の課題は、クリエイティブタイプの創造性あふれる行動そのものではなく、その行動を取る「時と場合」が適切でないことでしょう。しかし多くの場合、周りの人たちがクリエイティブタイプの脳特性を理解していないばかりに、創造的な行動そのものを頭ごなしに叱ってしまいます。

すると、子どもの頭には「こういうことをすると叱られるんだ」とすり込まれます。そして叱られるのは誰だって嫌ですから、せっかくの創造性の出力が弱くなってしまうのです。本当は創造的な行動を抑えるのではなく、「創造性を発揮する『時と場合』を選ぶ」という社会的なスキルを身につけられればいいだけなのにもかかわらず……。

しかしここで、周りの人たちが「このタイプの子は創造性がとても高い。ただし、ちょっと空気が読めないところがあるから、場違いなことをしてしまうことがある」と理解していれば、こんなことにはならないはずです。

“愛されキャラ”に自己主張を求めるのはNG

もう1つ例を挙げると、「癒やしタイプ」の子は、常に優しく従順で、ほとんど自己主張をしませんし、自分が考えていることを言語化して相手に伝えることが苦手です。それはそれで、「こんなことで、将来、大丈夫だろうか? 厳しい社会を生き抜いていけるだろうか?」なんて心配になるのが親のさがというものでしょう。

でも、この癒やしタイプには、自分が受け身である分、周辺の情報の受信力が高いという強みがあります。多くの情報を受信することで周囲を癒やし、尊重することができるという点は、8タイプ中トップであり、そのために友達も多い「愛されキャラ」です。

このように、癒やしタイプの場合、「自己主張をしない」「言語化が苦手」という点が親の目には「困った子だな」というふうに映ったとしても、その裏側には「受信力が高いために人を尊重し、その結果として人から愛される」という素晴らしい価値があるわけです。

その点を理解せずに、「もっと自己主張をしなさい!」「あなたには自分の意見というものがないの?」などといった言葉をかけるのは酷です。そのように接するうちに、やがてその子は周囲を尊重するという脳特性が出力されづらくなってしまうでしょう。

こうした例からも、それぞれのタイプの脳特性を理解することの重要性がおわかりいただけるかと思います。理解が欠けていることで、その子の脳特性、持ち前の才能が失われることにもなりかねないのです。

小学校の友人のグループ
写真=iStock.com/JGalione
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