学園ドラマでは初めて? 「教えない」先生

御上先生は、ただ官僚というだけでなく、「教えない」先生。これが今までの学園ドラマとは、全く違う人物設定です。「3年B組金八先生」は子どもたちに自分の価値観を熱く伝えていたし、「ドラゴン桜」の桜木先生は東大合格のためのスキルを教えていた。でも御上先生は、生徒に聞かれても答えを教えず、「考えて」と生徒に促します。生徒が出してきた答えを論評するというスタンスです。

ある種、無責任にも見えるし、ある種、生徒の主体性を信じているともいえる。この微妙なラインは、時代が「ティーチング」から「コーチング」に変化していることを示しているのではないでしょうか。ティーチングとは教えること、コーチングとは、勉強している人を支援していくこと。