子供の感情を言語化する努力が必要

たとえば、「走らない!」ではなく「歩いて」に。「ダメ!」ではなくて「どうしてそういうふうにやろうと思ったの?」と気持ちを聞くように。するとEくんのあまのじゃくは消え、何にでも意欲的にするようになりました。年中さんのときは怖がって小さくなっていた学芸会にも、年長さんでは自分から積極的に参加するようになりました。

松本哲(著)、本間龍介(監修)『楽しく遊びながら子どもの「発達」を引き出す本』(青春出版社)
松本哲(著)、本間龍介(監修)『楽しく遊びながら子どもの「発達」を引き出す本』(青春出版社)

LUMOでも、どう感じたのか、感情を言語化するようにしています。泣いてしまったら「悲しいの?」「悲しいね」「うれしいね」「しんどかったね」というように。発語が遅い子にもつながりますが、感情を表現することが難しいためにイライラして癇癪を起こしたり、あまのじゃくになったり、不安になったりすることがあります。

子どもに目線を合わせて、子どもの感情を引き出す、くみ取る力が重要なのです。これは、ご家庭でもとても大切なスキルだと思います。

たとえば友だちが一生懸命つくった積み木を崩してしまい、友だちを突き飛ばして泣いてしまったとき。「こういうことされたら、友だちはどうだったと思う?」「痛かったと思う」「そうだよね。積み木を崩されたら、痛いだけじゃなくて、どう思う?」「……」「友だちは悲しいと思う? 悲しくないと思う?」「悲しいと思う」「悲しいよね。でも○○ちゃんも一緒につくりたかったんだね」といったように言葉をかけます。

なかなかうまく言葉にできないお子さんには、このように「悲しい? 悲しくない?」「痛い? 痛くない?」など2択にして話すこともあります。