発語の遅れは「風船フーフー」で解決

発語の遅れや滑舌の悪さに悩んでいるお母さん、お父さんも多いのではないでしょうか。小さいうちは、たどたどしいしゃべり方がかわいかったのが、どうもそういうわけではないらしい。「どうやらほかの子と比べて遅れているようだ」。子どもが成長するにつれ、お母さんやお父さんは不安になるようですが、そのタイミングとして多いのが保育園や幼稚園の入園時です。

発語がないと友だちとも関係性が築きにくいですし、園の先生からも指摘され、公的機関を訪ねたり、病院に行ったりするけれども、なかなか思うようにならない。結局どうすればいいかわからず、悩みを深めて、LUMOを訪ねて来られる方もいます。

先ほども触れましたが、発語ができない=自分の思いが届けられないことになり、癇癪を起こすという声も、よく聞きます。発語や滑舌には、口まわりの反射(探索反射、吸啜きゅうてつ反射)がかかわっています。

口まわりの刺激が足りないため、風船をふくらますことができない子も多いです。同じ理由で、浮き輪に空気を入れられない、風船ガムで風船をつくれない、口笛を吹けない子も。そもそも、子どもにとって風船をふくらませるのはハードルが高いので、LUMOではでき上がった風船を口で吹いて飛ばしながら移動する遊びをしています。

「先の見通し」をわかりやすく説明してあげるといい

本書ではとくにモロー反射が残っている子どもは、不安が強く、緊張しやすいため、環境の変化にとても弱い傾向があるとご紹介しました。入園、入学、新学期や引越しなど、新しい場所や新しい人に対して人見知り・場所見知りをすることも多いでしょう。

モロー反射が残っていると光や音などに対する感覚過敏がありますが、これと同じように、新しい人やもの、場所に対しても、“刺激”として体が受け取ってしまうことがあるのです。そのため、どんなことに対しても最初は恐怖を感じやすくなってしまいます。

たとえば、行ったことのない場所や初めての習い事などに行きたがらない子に、親はつい、「大丈夫だから行ってみようよ!」などと励まして連れて行きがちです。でも、原始反射が残っている子どもは、「失敗するかもしれない」「できないかもしれない」「何があるかわからない」とすべてが不安なのです。どんなに言葉で伝えられても、いい方向に想像することは難しい。要は、見通しが立たないことに対する不安感が強いのです。

励ましたり元気づけたりして動かそうとするより、先の見通しをできるだけわかりやすく説明してあげると、子どもは安心します。