「お兄ちゃんは~」がとどめの一撃に

2 きょうだい、いとこ

1と同じくらい比べやすいのがきょうだいですし、比べない方がいいのは多くの親御さんもわかっているかと思います。

ですが、1との大きな違いは、子どもたちが自分で常に比べてしまっている点にあります。特にきょうだいに関しては顕著で、自分より優秀(だと本人が思っている)なきょうだいに対して劣等感を感じていることも少なくありません。

その上、相手が家族なのでそれらの感情のやり場に困って悩んでしまいます。そこに追い打ちをかけるように親からの言葉が刺さってしまうと、それがとどめの一撃になってしまうこともありますので注意が必要です。

また、親はそんなつもりはないのに、子ども自身が「親に比べられている」と誤解するケースもあります。前述したように、きょうだいに対する劣等感を常に感じている子もいるので、「きっと親もそう思っているに違いない」と思い込んでしまうのです。

そういった子には、「あなたには○○の強みがある」というその子の“個”の部分をきちんと見ていることを伝えてあげると支えになりやすいので、参考にしてみてください。

親の無意識な言葉が呪いになるかもしれない

3 親自身の子ども時代

無意識に比べてしまうランキング1位、それが親自身の子ども時代です。

「パパ(ママ)にもできたんだから、あなたもできるはず!」

このように過去の自分と我が子を比べてしまう場面があるかと思います。

もちろん、この言葉が励みとして伝わっているのなら問題はありません。実際、私も息子たちに使うこともあります。ですが、重荷や足枷になっているのなら、これは子どもにとって大きな呪いの言葉になります。

親と子ども、血のつながりがあったとしても別の人間。子どもは親のコピーではない。

これは、私が子育てをする中で大事にしている言葉のひとつです。

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親として子どもの幸せを願うのは自然ですし、その中で期待をしてしまうのもまた自然な感情かと思います。ですが、その願いや期待を重荷にしてはいけません。

「パパ(ママ)は勉強が苦手だったから、○○が苦手でも仕方ないよ」

これもフォローではなく、子どもたちにレッテルを貼り付けてしまうことになりかねません。

子どもたちはどんな子でも変われます。

ですが、そのためには支えが必要なのです。

その支えとして親御さんの存在は大きな意味を持ちますので、ぜひ伝える言葉などを大切にしてもらえたらと思っています。