片づけない夫への対処法
3.夫
片づけをよくやる旦那さんもいますが、やらない夫に関しては「いつか自分のタイミングで片づけてね」「手は出さないよ」と、夫のものはよけておきましょう。そうすると片づかないものが可視化されるので、片づけを促すことになりますし、「なんでパパはやらないの?」と子どもが言ってくれることもあります。
片づけない夫に妻がイライラするのはよくあることで、それは“課題の分離”ができていないからです。ここが片づかないのは、夫の問題であり、妻である自分の問題ではないので、いったん放っておきましょう。それを目障りと感じるなら、それは自分の問題ですから、解決したいなら夫に「片づけてもいい?」と聞いて片づけましょう。勝手に片づけようとするから、イライラするのです。
家が全体的に片づいて、夫が少しでも片づける様子を見せるようになったら、段ボールをまとめてもらったり、一緒にゴミ出ししてもらったり、夫ができそうなことから頼むとよいでしょう。空間が広がってくれば、それが気持ちいいとわかり自ら協力するようになる旦那さんは実際に多いのです。
「横」と「縦」の動きを意識する
家族みんなで片づける前には、楽しい家族会議を開いてください。
たとえば「リビングで何をしたい?」「キッチンはどうしたい?」「洗面所はどうだったら快適?」など、一つひとつのスポットについて話し合うのです。
収納もみんなで「ここがいいよね」というところを決めて、その情報を共有する。そのうえでラベリングして一目瞭然にしておけば、家族みんながそれぞれ自分で出して、自分でしまうことができます。いちいち「靴下はどこ?」と聞かれることもなくなるのです。
片づけには、導線上の“横の動き”と、時間軸という“縦の動き”の両方があることを、家族みんなが知っておくことが大切です。前者は、例えば、洗面所に行くついでに洗濯機に脱いだ靴下を入れる、といった動きのこと。後者は、おふろに入るタイミングで洗濯機に靴下を入れるといった動きのことです。
特に時間軸の縦の動きを意識すると、片づけビギナーは、どんどん片づけがうまくなりますから意識してみてください。
たとえば、家を出る前に朝から散らかしたものを片づける、夕飯前には食卓を片づける、寝る前に夜出したものを片づける、と一日の中で何回か家をリセットするタイミングをつくっておけば、そう大きく散らかることはありません。小さい区切りをたくさんつけて、必ずゼロに戻すという習慣をつけるのです。そうすれば定期的に大掛かりな掃除をしなくとも、いつでも気持ちよく片づいた家になります。