「片づけ」なければ200万円損していたBさん

いずれも、これらのグッズを溜め込むこと自体にお金がかかると認識いただきたいなと思います。

物をたくさん置いておくと、そこに家賃が発生しているし、余分なものを冷凍庫に入れておくと、その分電気代がかかってしまっています。

家を片づけたことで「生活費が半分になった」「貯金ができるようになった」という声もたくさん聞きます。物の管理ができるようになる、むだ遣いをしなくなることが節約につながるのでしょうが、実際片づけていると、あちこちからお金が出てくることも本当に多いんです。

「バッグの内ポケットから小銭が出てきた」「人から返してもらった封筒からお金が出てきた」「子どものお祝いが出てきた」など、毎日のようにお金の出てくる生徒さんが、本当に多くいます。

大金を数える手元
写真=iStock.com/high-number
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過去最大は200万円。ご主人が独身時代にかけていた保険が満期になっていた保険証書が出てきたのです。受取期限はギリギリで、来月だったら単なる紙切れになっていました。「彩智さん、ありがとう~」ってずいぶん感謝されました。片づけていないと何の保険に入っているかわからないし、引き落とされても気づかないわけです。

そんなふうに片づければ、お金が出てくることもあるし、不要品がお金になることもあります。先日は、おばあちゃんの貴金属を売りに行ったら、20、30万円になったという人の話も聞きました。私も先日、レコードを大量に売ったら、中にはレア盤もあって、けっこういい値段で売れました。

いつか片づけよう、あとからやろう、と思っている人は、未来の自分に期待している人。そんな期待は捨てて、ぜひ今すぐ始めてください。

西崎 彩智(にしざき・さち)
お片づけ習慣化コンサルタント Homeport代表

1967年生まれ、岡山県出身。大学卒業後、住宅メーカーのインテリアコーディネータとして従事。結婚し、20年専業主婦を経験したが離婚。その後はヨガスタジオの店長としてスタジオに通う多くの女性のさまざまな相談に応じる。2015年、得意の片付けを生かして起業。お片づけ習慣化講座「家庭力アッププロジェクト」修了生は全国で2000名を上回る。