転職を成功させるにはどうすればよいのでしょうか。10回転職したキャリアコンサルタントの森田昇さんは「転職に事前準備は絶対に欠かせません。逆に言えば、事前準備さえシッカリできていれば転職は成功したのも同然です」と言います――。

※本稿は、森田昇『年収300万円から脱出する「転職の技法」』(日本能率協会マネジメントセンター)の一部を再編集したものです。

転職の事前準備は最低3カ月

「1日10分、スマホをポチっとするだけで年収アップします!」

というのは詐欺案件かFX自動売買ツールの案内ですが(まったく勝てないので騙されないように)、転職活動自体は事前準備さえ済んでしまえば1日10分、スマホをポチるだけでできます。転職エージェントの紹介案件や、転職サイトで意中の企業を検索して応募ボタンを押すだけですからね。

とはいえ、これはあくまで事前準備が済んだ後の、書類選考や面接といった応募以降の話。転職の事前準備には相応の時間がかかります。まず①転職の目的を「今、ここ」で考えた後に、②自己分析と③会社選びの判断軸を決定、そして④応募先の選定までが転職の事前準備です。慎重に考える必要がありますし、すぐに応募できる体勢を整えるためにも最低3カ月はかけてください。

あなたの手の中のナンバー3。
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転職は事前準備が9割

私たちの普段の仕事と同じように、転職も事前準備で9割決まります。もし、転職にそこまで興味がない人でも、転職活動の事前準備だけは実施することをおススメします。今の会社の待遇があなたにとって本当に適切なのかが分かりますから。「履歴書や職務経歴書まで書け、なんならジョブ・カードも(知らない?)」、というわけではありませんのでご安心ください。事前準備だけで十分です。

準備不足のまま転職活動に取りかかった場合、どんな問題が起きるでしょうか。「思っていたより時間がかかってしまった」だけならいいですが、最悪なのは「転職したのに年収がダウンした」です。厚生労働省による「令和3年雇用動向調査結果の概要」では、転職で賃金が減少した転職者の割合は2021年で35.2%となっており、この数字は、転職で賃金が増えた転職者の割合とあまり変わりません。これらはすべて準備不足によって起こってしまうトラブルなので、きちんと準備ができていれば避けられます。